うつ病になったら人生終了?~「一人で生き延びる」と決断した話
詩恭(しきょう)です。
ちょうどいまは始まりと終わりが交錯する時期ですが、それ自体は人間が決めたものですよね。
他にも、たとえば季節や一日の流れなど、明確とはいえないものにも、必ず始まりと終わりは存在します。
さて、うつ病にかかったとわかった時、あなたはどう感じましたか?
ショックを受けましたか?
「ちょっと何言ってるかわからない」的な思考停止状態になりましたか?
あるいは「うつ?社会不適合者じゃん。もう人生終わった」と考えてしまいましたか?
どう受け止めるかはあなた次第ですが、一つだけお伝えしたいことがあります。
うつ病にかかっても、(あなたが終わらせない限り)人生は終了しません。
私自身のことになりますが、私はうつ病にかかってから、文字通り「人生終了」と考えたくなるくらい、つらい時期がありました。
おそらく、誰しもが一度は通る道かと思います。
ただ、そんな時期を経て、「生きる」ことを強く決意し、いまがあります。
なぜそんなふうに変わっていったのか?についてもお話していきます。
うつ病は一時的なものにすぎない
うつ病は心の風邪と言われたりします。
その理由は、うつ病は10人に1人が生涯の中で一度はかかるといわれるくらい、よくある病気だから、と言われています。
うつ病は普通に考えられているよりも一般的な病気であり、10人に1人が生涯の中で一度はうつ病に罹患します。そのため、うつ病は“心の風邪”といわれることがあります。確かに多くの人がその病気にかかる可能性があるという意味ではその通りですが、うつ病の症状は風邪とは比較にならない程辛く、生活への影響は甚大です。世界保健機構らの調査において、うつ病はその罹病率の高さ、罹病期間の長さ、症状の重さなどから、生活の質を落とす原因の第1位にランクされているほどです。何といっても“風邪は万病の元”なのです。(医療法人 博仁会 大江病院 コラム 第13回「うつ病は心の風邪か?」)
風邪もこじらせれば入院する羽目になったりしますので、決して甘くみてはいけません。
ただ、風邪もうつ病もしっかりと治療すれば回復するものです。
昔は「ガンは不治の病」と言われていましたが、現代では医療技術の進歩もあり、適切な治療さえすれば治る病気になりましたよね。
うつ病も同じです。しっかりとうつ病と向き合い、治療すれば時間はかかっても回復します。
人生終了などということにはなりません。
うつ病に殺されるか、家族に殺されるか、つらくても生きるか
そんなことを偉そうに言いつつも、私にも「うつ病は不治の病」かと感じられる時期はありました。
私はうつ病発症後、何度か転職しています。
うつ病にかかって転職、うつが回復した(と自己判断した)ため再度仕事を探して…のくり返しでした。
ある時に運良く派遣から正社員になれたんですが、業務のストレスでうつ再発の兆しが見えてきました。
ひとり暮らしではうつ病への対応も限界があるかも、実家に帰ろうか…と考えはじめていた頃です。
私には妹がいるんですが、たまたまLINEで近況報告をしている時に、思い切ってうつ病であることを告白したんですよね。
そうしたら、妹からも「自分もうつ病だ」と告げられました。
正直驚きました。
妹はうつ病になりそうな性格ではないと考えていたので。
ただ、話を聞いていると、私よりもかなりひどい状況ででした。
妹はサービス業で働いていたんですが、会社に相談しつつ、うつ病とつきあってきていたそうです。
ところが、上長の失言でうつ病が職場全体にバレてしまい、居づらくなって退職。
その後は家(私の実家でもあります)で休養を余儀なくされていましたが、うつ病の知識などない家族に言葉をかけられたそうです。
「さっさと仕事探せ」
「やる気ないだけでしょ、なまけるな」
さらに父には「うちはそんな病気になるような人間はいない」とまで言われたとのこと。
田舎なので病院にも心療内科のようなところはなく、専門的な治療を受けることもかなわなかったようです。
私はその話を聞いて、怒りと悲しみと恐れが混ざったような気持ちを抱きました。
(実家に帰ったら、私にもこんな言葉がかけられるのか)
(私は家族からの言葉の刃で、殺されかねない)
(いや、一歩間違ったら私が家族を殺しかねない)
さまざまな言葉が頭の中をグルグル回りましたが、それでもなんとか決意しました。
(私自身のために、実家には帰らない。うつ病か家族に殺されるくらいなら、どれだけつらくても一人で生き延びるしかない)
命の危機を感じてなんとか生きようとする、動物的本能がはたらいた結果なのかもしれません。
その後はストレスを最小限にすること、自分を守ることを重視して仕事を選び、生活していきました。
消極的だった治療にも前向きに取り組み、とらえ方や考え方を少しずつ変えていきました。
そのおかげでいまがあります。
妹はいまも健在で、うつ病もかなり回復しています。
お互いにうつ病の話はしなくなりましたが、それもいい傾向なのだと感じています。
どんなにつらくても朝はやってくる。うつ病でも前を向く
先にお伝えした通り、うつ病では人生は終了しません。
うつ病はあなたが回復をあきらめない限り、克服もしくは寛解(全治とは言えないまでも、病状がおさまること)が可能です。
【どんなにつらくても朝はやってくる】
過去の私には、この言葉は絶望にしか聞こえませんでした。
が、いまは希望ある言葉だと感じています。
前を向いて進んでいれば、少しずつでも目的地に近付いていけますから。
いま、あなたがうつの症状に悩んでいるのなら、恐れずに自分と向き合ってください。
これ以上つらい思い、したくないですよね?
向き合ったうえで治療すれば、あなたは必ず回復します。
おはようございます😉
— 詩恭(しきょう)@うつ病“新生”6年めブロガー (@depress_sikyou) 2020年3月12日
「どんなにつらくても朝はやってくる」
昔はその言葉にただ絶望していました。
いまは希望のある言葉だな、と感じています。
言葉の受け取り方は、その時の状況で180度変わる。
その奥にあるものの捉え方がすべて。
ひとりで悩まないでください。
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