うつ病は遺伝する?しない?~うつ病の根本は「考え方、とらえ方」

f:id:ewsnc:20200317232711j:plain
詩恭(しきょう)です。
因果応報という言葉があるように、物事には必ず原因と結果がありますよね。
たとえば「突然爆発した!」という時でも、なぜなのか?を追究すると爆発した理由がわかります。

あなたがうつ病になったのも、もちろん原因があります。
環境面、身体的要因もあるでしょうが、実は遺伝的要因も絡んでいるかもしれません。

「うちは両親二人とも明るい人だよ。なんで、私はうつになったの?」
「子供がうつ病になった。自分の家系にはそんなのになった人間はいないのに」
「きょうだいの中でも僕だけうつ。もしかして、父か母が違うの?」

結論から言うと、遺伝的要因はあります。
ただし、うつ病そのものではなく、うつ病を引き起こす“考え方”や“とらえ方”が遺伝する可能性は大いにあります。
つまり、うつ病を患う最大の要因は“考え方”“とらえ方”なんです。

うつ病の原因となるのは3つの要因

先にお伝えした通り、うつ病の原因は3つの要因にあります。
環境的要因、身体的要因、そして遺伝的要因です。

hachiouji-mental.com

環境的要因がうつ病の原因になり得るのは理解できますが、身体的要因も原因になるんですね。
しかも、二次的な要因として精神的な負担があり、
それがうつ病発症につながるとわかり、とても納得させられました。

私自身もそうですが、うつ病を患った原因の多くは、精神的な負担なのではないでしょうか?
もちろん、負担を抱えさせるような環境があったりするのは否定できませんが。

遺伝的要因については、実は通院していた心療内科の院長先生から、同じような話を聞いたことがあります。
院長先生も、「家族でかかる可能性は40パーセントと言われています」とおっしゃっていました。
40パーセントというと、かなり微妙な数字ですが、性格や考え方などが似るのも家族だからこそ。
うつ病になりやすさを受け継ぐ…というのも、あながち間違ってもいないのではないでしょうか?
f:id:ewsnc:20200317233106j:plain

うつ病の思考パターンを学べる【認知の歪み】

あなたは【認知の歪み】という言葉を聞いたことがありますか?
【認知の歪み】とは、精神科医ベック氏と弟子のバーンズ氏が研究した概念です。
うつ病だけでなく心の病を患う方に当てはまることが多いんですが、
うつ病の思考パターンはココに集約されている、と言っても過言ではありません。

>>バーンズは、気分や感情は事実ではなく、逆に「歪んだ考え方がマイナスの気分を生み出す」と述べている[3]。<<(wikipediaより)

 1. 全か無か思考(オールオアナッシング、0か100か思考)
物事すべてを白か黒かだけで認識する。グレーゾーンがなく、少しのミスは完全な失敗ととらえる。
例)発表中に少しかんでしまった。もうダメだ、失敗した。

 2. べき思考
直面しているケースが何であれ、「〇〇すべき」「〇〇しなければならない」と考える。
例)絶対にミスをしてはいけない、言われたとおりにすべき

 3. 心のフィルター
物事全体のうち、悪い部分ばかりに注目してしまい、良い部分には目が行かない。
例)10人のうち8人が賛成したが、2人が反対した。その2人のことが頭から離れない。

 4. 過度な一般化
たった一つの事例や不十分な証拠をもとに、結論を出してしまう。一度だけ起こった問題が、次も必ず起こると考えてしまう。
例)今日はあいさつしてくれなかった、きっともう嫌われたんだ。

 5. マイナス化思考
普通のできごとや良いできごとを悪いできごとにすり替えてしまう。
例)うまくいった→これはまぐれだ 失敗した→やっぱりそうだ

 6. 拡大解釈、過小解釈
自分の短所や失敗は実際よりも大きくとらえ、長所や成功は実際よりも小さくとらえる。

 7. 結論の飛躍
十分な根拠もないのに他人の言動などからネガティブな可能性を推測してしまう。
あるいは、悲観的な結論を決めつけて考える。
例)あの人は私を嫌っているに違いない

 8. レッテル貼り
「私は〇〇な人間」「あの人は〇〇な人間」というようにレッテルを貼り、他の部分を見ない。
特に自分には否定的なレッテルを貼る。

 9. 感情的理由付け
理性や真実ではなく、感情で物事を判断して「自分は正しい」と決めつけてしまうこと。

10. 個人化
自分がコントロールできないことでも、すべて自分の責任だと考えてしまう。
例)今日どしゃ降りなのは、私のせいだ。

私も最初に聞いた時は、全部ではないですが「コレ、私の考え方だ…」と感じたものです。
あなたにも当てはまるものがあったのではないでしょうか?

うつ病の発症要因を考えたその先に、打開策が見えてくる

うつ病を発症するのは先天的要因も後天的要因もあるとお伝えしてきました。
では、原因を突き止めたとしてどうすればいいのか?

可能な限り取り除き、回復に向けて打開策を考えていきましょう。

打開策は症状によって変わってきます。
薬のみなのか、休養も必要なのか。
カウンセリングが必要な場合もあるでしょう。

それらを医療機関で、医師やスタッフの皆さんと考えながら、
回復に向けて進んでいくのがセオリーです。

遺伝がどうとか、一人で考えていても何も前には進みません。
専門家の力を借りながら、認知の歪みを改善し、ゆっくりと回復していきましょう。


今回の関連記事↓
ewsnc-depression.hatenablog.com


ひとりで悩まないでください。

誰でも実行可能な【うつ病回復マニュアル】作成しました!

無料公開中です⇩

https://peraichi.com/landing_pages/view/1present  

 

LINEオフィシャルはじめました⇩

https://lin.ee//3ks5kVJfB