仕事しながらうつ病は治せるか？～ダメージと回復の両立は難しい - うつ病攻略マニュアル　～およそ10年間、心の病と闘ってきた私がたどり着いた“新生”の道～

詩恭（しきょう）です。

働きながら勉強する、子育てしながら働くなど、性質の違うことを両立させるのは難しいですよね。
だからこそ、それをやっている人は尊敬します。
理由はさまざまあれど、素晴らしいことには違いないですから。

では、仕事が原因でうつ病になったにも関わらず、それを続けながら治療するのは可能なんでしょうか？

私も「仕事しながらうつ病治療」の経験者なんですが、それを踏まえて考えると、
原因となった職場で働きながら治療、はかなり難しいといえます。

とはいえ、転職して職場を変えたなら、糸口は見えるかもしれません。

ただ、一つ言いたいことがあります。
それは、「休むなんてもってのほか」という考えは不要、ということです。

うつ病回復には休むことが超重要
仕事を続けながらうつ病の治療＝水を抜きながらためているのと同じ
うつ病は休んで治すもの、くらいの認識で

うつ病回復には休むことが超重要

どんな物事でも、初期対応が重要ですよね。
熱湯がかかったら、まずは水で冷やす。
皿を誤って落として割ってしまったら、手で拾わずに、ほうきで掃いてちり取りに集める。

コレでその後の被害はかなり小さくなります。

ただ、すぐにそこまでできればいいのですが、現実には対応が遅れてしまうこともありますよね。
近くに水道がなかったり、ほうきとちり取りが見つからなかったり。
そのためにやけどの跡が残ってしまったり、知らずに誰かが踏んでしまってけがをしたり。

いわば二次被害が出てしまいかねません。

うつ病も同じです。
最初の対応としては医療機関受診→服薬、となるのが多いかなと思われますが、個人的には「すぐに休む」の方が効果は高いと思います。
なぜなら、うつ病の回復に「休む」という行為は超がつくほど重要だからです。

うつ病の元となる不安やイライラを取り除くには、まずはそれを増やさないようにするのがスタートラインになります。
増やさないためには、ひとまずは不安やイライラの外部からの発生源（ストレス）を断つことが有効です。
そのため、早めに休むことが超重要だといえるわけです。
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仕事を続けながらうつ病の治療＝水を抜きながらためているのと同じ

あなたがうつ病になった原因はなんでしょうか？
もし、それが仕事ならば、すぐにでも休職することをオススメします。

ですが、
「すぐに休職は難しい」
「やっぱり収入源は確保したいから仕事は続けたい」
という声もあるでしょう。

私もそうだったので、それも理解できます。
現に、転職をくり返しつつ仕事は続けていました。
服薬をまじめにやっていなかったので、回復までに時間はかかりましたが…

それも踏まえますと、仕事をしながら治療するのは、
浴槽に水やお湯をためる一方で栓を抜いて流し、
たまりすぎないように調整しているのと変わらないのではないかと考えます。

水の量が減ったり、増えたりを見ながら、微調整する。
一見良さそうに感じるかもしれませんが、うつ病となると少々話が変わります。

ダメージを受けながら回復する、ということなので、あまり意味はないと思うんですよね。
下手をすれば、回復量よりダメージ量が上回ることもあるわけで。
いずれ回復が追いつかなくなれば、ダメージ量だけが増えていくことになります。

うつ病は服薬だけでは回復には至りません。
あなたの考え方や物事のとらえ方も、じょじょに変化させていかないと回復は難しいです。
そのためにも、いったんは仕事から離れ、休んで自分のことだけを考える状況をつくった方が、
その後の人生を考えたうえでも確実に良いです。
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うつ病は休んで治すもの、くらいの認識で

「仕事を続けるなら、休むとかありえない」という考えもやはりあるでしょう。
あるいは「復職したし、休まず頑張ろう」とか。

どちらの場合であっても、私はあなたに「休まずに治す」という選択肢は捨ててほしい、とお伝えします。

なぜなら、ストレスの元から離れる方法として最適な方法が「休む」だからです。
休まずにストレスを受け続け、無理し続けるのは悪影響しかありません。
つらくても休まないのは、あなたのためにはなりませんよ。

うつ病に関しては、むしろ「休んで治す」くらいの認識を持っていた方がいいです。
少し具合が悪くなったら、すぐにでも休む。
これくらいでもいいかもしれません。

大切なのは、あなたがうつ病とどう向き合っていくかです。
あなた自身の身体ですし、あなたは自分のことを第一に考えて良いんですから。
ダメージ量よりも、回復量を優先させるのを一番にして、過ごしていってください。

“無理をしている”って、自分では気付かないものです(私もそうでした)

だから“ある日突然”に身体が動かなくなったかのような錯覚に陥る。

ただ、突然ではありません。
予兆はあったはずなんです。
残念ですが、気付けなかっただけ😨

客観的に自分をみる視点が大切です😊
— 詩恭(しきょう)＠うつ病“新生”6年めブロガー (@depress_sikyou) 2020年3月27日