うつ病になったら人に伝えよう~でも、理解を求めないで。
うつ病攻略者の詩恭(しきょう)です。
誰でも口にしにくいことってありますよね。
例えば自分の性癖や他人の嫌なところ(特に目上の人)、秘密にしておきたいような事情など。
ですが、思い切って言ってしまった方が、かえって楽になることもあったりしませんか?
あなたがいま、うつ病になっているのなら、もし「とても人には言えない」と考えていたとしても、
信頼できる人にだけは伝えた方がいいですよ。
ただ、その時に一つだけ、心に留めておいてほしいことがあります。
それは理解を求めず、伝えるだけにとどめてほしい、ということです。
今回は私自身の失敗談も交えてお伝えします。
うつ病になったのは恥ずかしいことではない
そもそも、「とても人に言えない」内容とは、どんなものでしょうか。
先にお伝えしたような、口にしにくいこととほぼ同じ内容かと思います。
他にあるとすれば、人間の三欲(食欲、睡眠欲、性欲)に関わるような内容でしょうか。
が、うつ病は口にしにくいようなことをした結果、発症するものではありません。
むしろ三欲には悪い意味で影響を及ぼしてしまうものです。
目の前に美味しいものがあっても食べたくなくなりますし、眠りたくても眠れなくなりますし。
性欲が落ちてしまう可能性もかなり高いです。
うつ病は性癖ではありませんし、何か事情があったから発症するわけでもありません。
あえて言うなら、他人の嫌なところが外的要因にはなり得ます。
その外的要因があなたの内面、そして脳に悪い影響を及ぼし、
身体にも心にも症状として表れたものがうつ病です。
なので、“うつ病になった”ことはまったく恥ずかしいことではありません。
言いにくいと感じるかもしれませんが、人に伝えましょう。
うつ病になった事実を伝えるだけ。でも、理解は求めない。
どうやって伝えるのか?
特にテクニックは必要なく、シンプルに事実を伝えるのみです。
重症化してからだと伝えるのが難しくなるので(伝える決断がしづらくなる)、
できれば軽いうちの方がいいでしょう。
と、なんだか偉そうに書いてきましたが、
実は私自身が伝えた時には失敗しているんですよ。
その時の話をお伝えします。
詩恭、相手に理解を期待してしまう
当時、お付き合いしていた男性にうつ病であることを伝えました。
その時は現在ほどうつ病への認識が根付いていない頃だった(12、13年ほど前)ので、
知っている限りのことを教えて、彼にもうつ病がどんなもので、
私がどうつらいと感じているかをわかってもらおうと、一生懸命説明しました。
が、結局彼には伝わっていませんでした。
反応もそっけなかったですし、
「ちょっと調子が悪い」
「薬飲んでれば大丈夫なんでしょ」
というようなことを言われたのを覚えています。
いたわるような言動を少しでも期待していた私は
愕然として話を切り上げました。
~失敗談ここまで~
これ以降、私はうつ病のことで他人に理解を求めることをやめました。
当たり前ですが、彼はうつ病になったことがないので、実感がなかったんですよね。
実感がないと、突拍子もない話にしか聞こえないのかも、と感じたので。
もちろん、私に伝える力がなかったことが大きな要因ではあるんですが。
その後、私は医師の言うことを守り、
周囲のサポートなしで一人でうつ病に立ち向かう決断をするんですが、
それはまた別の話。
現代でもうつ病を「受け入れてもらう」ことは容易でない
うつ病を人に伝えても、受け入れてもらえるとは限りません。
昔の私と同じように、期待はずれで終わるかもしれませんし。
たとえ家族であっても、簡単には受け入れてくれない可能性もあります。
うつ病への認識が根付いてきている現代でも、
まだ妙な偏見を持っている人もいるようですし。(だいぶ減ったかな?)
ちなみに、私がかつてうつ病を患っていたことを伝えると、
いまでも“腫れ物に触る”ような扱いをされることはあります。
いまはなんとも思いませんが、昔はやはり悲しい気持ちになりましたね。
「この人にとって、うつ病は異質なものなんだな」と。
冒頭で“信頼できる人にだけは伝えた方がいいですよ。”とお伝えしたのは、
あなたを受け入れている人であれば、
あなたがうつ病になったと伝えても、
変わらない態度でいる可能性が非常に高いからです。
そんな人がそばにいて、理解者になってくれたら、
うつ病に立ち向かう力になると思いませんか?
ただ、医療関係者やうつ病経験者でもない限り、うつ病を理解している人は多くありませんよね。
なので、“伝えるだけにとどめてほしい”んですよ。
なぜなら、伝えたあとでどうするかを決めるのは、相手だからです。
理解は求めずに、自分のできること(療養、治療など)に全力を尽くしましょう。
ひとりで悩まないでください。
誰でも実行可能な【うつ病回復マニュアル】作成しました!
無料公開中です⇩
https://peraichi.com/landing_pages/view/1present
LINEオフィシャルはじめました⇩