うつ病になったら人に伝えよう~でも、理解を求めないで。

f:id:ewsnc:20200312232631j:plainうつ病攻略者の詩恭(しきょう)です。

誰でも口にしにくいことってありますよね。
例えば自分の性癖や他人の嫌なところ(特に目上の人)、秘密にしておきたいような事情など。
ですが、思い切って言ってしまった方が、かえって楽になることもあったりしませんか?

あなたがいま、うつ病になっているのなら、もし「とても人には言えない」と考えていたとしても、
信頼できる人にだけは伝えた方がいいですよ。

ただ、その時に一つだけ、心に留めておいてほしいことがあります。

それは理解を求めず、伝えるだけにとどめてほしい、ということです。
今回は私自身の失敗談も交えてお伝えします。

うつ病になったのは恥ずかしいことではない

そもそも、「とても人に言えない」内容とは、どんなものでしょうか。
先にお伝えしたような、口にしにくいこととほぼ同じ内容かと思います。
他にあるとすれば、人間の三欲(食欲、睡眠欲、性欲)に関わるような内容でしょうか。

が、うつ病は口にしにくいようなことをした結果、発症するものではありません。
むしろ三欲には悪い意味で影響を及ぼしてしまうものです。
目の前に美味しいものがあっても食べたくなくなりますし、眠りたくても眠れなくなりますし。
性欲が落ちてしまう可能性もかなり高いです。

うつ病は性癖ではありませんし、何か事情があったから発症するわけでもありません。
あえて言うなら、他人の嫌なところが外的要因にはなり得ます。
その外的要因があなたの内面、そして脳に悪い影響を及ぼし、
身体にも心にも症状として表れたものがうつ病です。

なので、“うつ病になった”ことはまったく恥ずかしいことではありません。
言いにくいと感じるかもしれませんが、人に伝えましょう。

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うつ病になった事実を伝えるだけ。でも、理解は求めない。

どうやって伝えるのか?
特にテクニックは必要なく、シンプルに事実を伝えるのみです。
重症化してからだと伝えるのが難しくなるので(伝える決断がしづらくなる)、
できれば軽いうちの方がいいでしょう。

と、なんだか偉そうに書いてきましたが、
実は私自身が伝えた時には失敗しているんですよ。
その時の話をお伝えします。

詩恭、相手に理解を期待してしまう

当時、お付き合いしていた男性にうつ病であることを伝えました。
その時は現在ほどうつ病への認識が根付いていない頃だった(12、13年ほど前)ので、
知っている限りのことを教えて、彼にもうつ病がどんなもので、
私がどうつらいと感じているかをわかってもらおうと、一生懸命説明しました。

が、結局彼には伝わっていませんでした。

反応もそっけなかったですし、
「ちょっと調子が悪い」
「薬飲んでれば大丈夫なんでしょ」
というようなことを言われたのを覚えています。

いたわるような言動を少しでも期待していた私は
愕然として話を切り上げました。

~失敗談ここまで~

これ以降、私はうつ病のことで他人に理解を求めることをやめました。
当たり前ですが、彼はうつ病になったことがないので、実感がなかったんですよね。
実感がないと、突拍子もない話にしか聞こえないのかも、と感じたので。

もちろん、私に伝える力がなかったことが大きな要因ではあるんですが。

その後、私は医師の言うことを守り、
周囲のサポートなしで一人でうつ病に立ち向かう決断をするんですが、
それはまた別の話。

現代でもうつ病を「受け入れてもらう」ことは容易でない

うつ病を人に伝えても、受け入れてもらえるとは限りません。
昔の私と同じように、期待はずれで終わるかもしれませんし。
たとえ家族であっても、簡単には受け入れてくれない可能性もあります。

うつ病への認識が根付いてきている現代でも、
まだ妙な偏見を持っている人もいるようですし。(だいぶ減ったかな?)

ちなみに、私がかつてうつ病を患っていたことを伝えると、
いまでも“腫れ物に触る”ような扱いをされることはあります。

いまはなんとも思いませんが、昔はやはり悲しい気持ちになりましたね。
「この人にとって、うつ病は異質なものなんだな」と。

冒頭で“信頼できる人にだけは伝えた方がいいですよ。”とお伝えしたのは、
あなたを受け入れている人であれば、
あなたがうつ病になったと伝えても、
変わらない態度でいる可能性が非常に高いからです。

そんな人がそばにいて、理解者になってくれたら、
うつ病に立ち向かう力になると思いませんか?

ただ、医療関係者やうつ病経験者でもない限り、うつ病を理解している人は多くありませんよね。
なので、“伝えるだけにとどめてほしい”んですよ。

なぜなら、伝えたあとでどうするかを決めるのは、相手だからです。

理解は求めずに、自分のできること(療養、治療など)に全力を尽くしましょう。


ひとりで悩まないでください。

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